知ることでできることがある。ここにも一つ家族をみつける場所がある

Kayoko Satake

・夫婦
・子供2人( 小3・幼稚園年長の姉妹 )
・犬2匹 ( モヒート ・ ドルフィ )

保護犬を迎え入れるということは、少しだけお互いがわかりあう時間が必要となります。保護される前どんな環境で暮らしていたのか知るすべがない中で、お互いの信頼関係を1から築いていくことになるので、家にきてすぐ、お互いがスムーズに向き合えるものではないのです。

 
それでも、時を重ねていくごとに、互いに少しづつ信頼関係が築かれ、気持ちも通いだします。
2週間、1ヶ月、半年、1年、2年、どんどん距離がちぢまり、ふと気がつくと、まったく違和感のない距離感で、家族になれたと感じる日が訪れます。
その瞬間はそれぞれの家庭ごとに、犬ごとに違います。
もし犬や猫を家族にと考えるなら、保護された命と向き合う・家族になることも、選択肢の一つとして考えていただけたら・・・と願います。

父が猫アレルギーだったため、幼少期は猫を家族に迎え入れる選択肢はなかったです。
時を経て、結婚した相手もまた本人は認めないけれど、こちらも猫アレルギー、ゆえに、猫と暮らすということはかなわぬ願いです。

結婚してから、はじめて犬と暮らしはじめました。以下、犬歴です。
 
【ノアール】 スコッチテリア♂:2001年2月10生まれ - 2012年7月4日永眠(10歳)
【モモ】   スコッチテリア♀:2002年3月3日生まれ - 2011年9月24日永眠(9歳)
 
【ロン】   ミックス♀ 2011年4月14日、KDPの預かりボタンティアとして、一頭目の預かり犬。
       2011年10月20日、大磯に住むOさん宅に譲渡。
 
【モヒート】 2011年7月22日KDP代表菊池さんが福島県浪江町にて保護。同年10月28日KDPより預かり。
       現在我が家の家族になりました。
 
【ミル】   カニンヘンダックス♀ 2012年7月12日、神奈川県動物保護センターより、保護引き出し。
       2012年8月4日、里親希望の方へ譲渡。2012年10月26日、子宮の病気が急変、里親さん宅で永眠。
 
【くるみ】  ミニチュア・ダックス♀ 2012年9月6日、神奈川県動物保護センターより、保護引き出し。
       2013年1月20日、葉山に住むNさん宅に譲渡。
 
【マロン】  ラブラドール♀ 2012年9月24日神奈川県動物保護センターより、保護引き出し。
       2012年10月16日、横須賀に住むMさん宅に譲渡。
 
【ドルフィ】 ミニチュア・ダックス♂ 2012年11月6日、神奈川県動物保護センターから保護引き出し。
       現在、我が家の家族となりました。

名前:モヒート
性別:
推定年齢:2014年5月現在9歳
種別:柴ミックス

2011年3月11日、東日本大震災の後、2011年7月22日KDP代表菊池さんが福島原発警戒区域内、福島県浪江町大堀清水西付近にて保護。(DODGE VANで犬レスキュー海と山のクレイジー生活「KDPの裏ブログ!でも今は表。」
 
2011年10月28日、KDPより我が家へ預かり犬として迎え入れました。
震災後一人で4ヶ月ほど生きぬいてきたためか、トラウマが強く見受けられ、我が家にきた当初しばらくは挙動不審な態度も多く、特に夜になってからのピリピリとした神経のはりようはすごかったです。
うなされているかのような寝言(犬もいやな夢をみるのだとこの時はじめて知りました)、寝ていても殺気だっていて、少しでもそばを通ろうものなら、牙をむいて噛み付きそうな勢いでした。
 
時にこちらで小さい揺れでも地震があると、その後からしばらく、水を飲むときに腰がひけてなかなか飲めない、びくびくしてある一定の距離から動けない、体をなでても急におびえてほえるなど、挙動不審なことが多くしばらくこちらも気を使いました。
こどもがまだ小さかったので、モヒートが不安定なときは近づかないように、また触るときは必ず私や主人がそばにいるとき!といってきかせ、こどもたちにはしばらく距離をとるようにさせました。
 
それでも、わが家にきて、1週間、2週間、一ヶ月と時の経過とともに、少しづつ緊張もとれてゆき、殺気立った雰囲気も柔らぎ、表情もどんどん穏やかになっていきました。犬と人間、言葉は通じずとも、モヒートが地震のとき、後、してきたつらい想い、怖い想いを感じ取ることができましたので、我が家に来たときから、時間が必要だろうと思っており、その点についてある程度覚悟はできておりました。
 
年内は、福島の飼い主さんがあらわれる可能性もあるからと、里親にださず、我が家で預かり。
12月下旬、モヒートの飼い主さんと連絡がとれ、本名はリリィだと判明。
名前がわかってから、リリィとよびかけた瞬間のモヒートのうれしそうな瞳は今でも忘れられません。
震災でつらい思いをしたのは人も動物たちも一緒なのだと感じた瞬間でした。
 
ようやく飼い主さんの元へ・・と思っておりましたら、避難して仮設住宅で暮らしていらっしゃるとのことで、悩んだ末一緒に暮らせない、こちらでいい里親さんを探してほしいとのことで、年が明けて2012年1月から、里親を探すためKDPのじょうと会へ出すことに。
 
いくつかご縁のつながりそうな話もあったのですが、なかなか結ばれず。
2013年7月、我が家で預かり犬となり、2年近くたつこともあり、こどもたちもすっかり家族の一員としてモヒートのことを思うようになったため、我が家が里親になることに決め、今は家族として楽しく暮らしています。

海をのぞみながら、家族でワン散歩するとき、リードをひく主人の脇にこどもたちがうれしそうにおしゃべりしながらたわむれ、犬2匹+こども2人が歩く姿を後ろから眺めるとき、ああ、犬との生活はかけがえがない時間を家族にプレゼントしてくれていると思うのです。

柴犬の血が入っているためか、和犬特有の、気が強く警戒心が強いところがあり、本質はワンマンドック気質で主人に忠実。そんな忠犬にもかかわらず、つめきり、肛門腺しぼりが大の苦手。さすがの伴侶でも無理やりやろうとすると噛みつかれそうになります。
 
私や主人の補ていでは、暴れて暴れて抵抗してどうしようもないので、いつもかかりつけのどうぶつ病院でメンテナンスをお願いしているのですが、診察室であげる恐怖の雄たけびは、笑えないぐらいひどく大きく、ヒステリックで、いつもその大げさぶりに苦労しています。ただ、つめきりと肛門腺しぼりしてるだけなのに・・・・(笑)

名前:ドルフィ
性別:
推定年齢:2014年5月現在5歳
種別:ミニチュア・ダックスフント

2012年10月23日、相模原市のあたりで捕獲され、神奈川県動物保護センターに保護。
収容期限をすぎても飼い主が迎えにこなかったので、11月6日センターより保護引き出し、我が家で預かりをしてKDPのじょうと会で、里親希望者を探すことに。
 
センターから保護した初日、我が家につれてきてからマーキングを頻繁にする癖があることがわかり、マナーパンツをはかせようとしたところ、ものすごく抵抗され、手を思い切りかまれました。後でわかったのですが、実は生殖器が大きく肥大、腫れて赤くただれていて、こちらがマナーパンツをはかせようとした際、そこに触れ、きっととても痛かったのだと思います。こちらの配慮の足りなさを痛感した出来事として、今でもドルには申し訳く思う想い出です。
我が家にきて落ち着いてから、かかりつけの病院で去勢手術とあわせて、肥大した生殖器も治療して、完治しました。
しばらくは、その痛みへのトラウマなのか、だつこしようとしておなかのあたりに手を触れるととたん歯をあてるような仕草をしたり、うなったり、ずいぶんとだっこができるようになるまでに時間を必要としました。
預かりをしている自分たち家族も信頼関係を築きつつの里親探しでしたので、難しい面を持ち合わせていることを里親希望者さんにもお伝えしつつの里親探しは難航しました。
いくつか声をかけていただきましたが、なかなかご縁がつながらず。
 
そうこうしているうちに、私自身2013年春、動物愛護精神普及のための啓発活動を主にこれから活動していこうと決心したこともあり、預かりさんとしての活動の両立は難しいと判断し、預かりさんという立ち位置から、里親になることに決め2013年春に家族として迎え入れました。

外ではわりとつんとした表情をするわりに、家ではそばにくるとごろんとおなかを見せて、なでて!!と懇願する瞳にぐっときています。

我が家にきた当初は、かなりの怒りんぼくんで、散歩中、他の犬を人を見たらほえる、つっかっていくが当たり前。まぁ、手をやきました。
なだめようと手をだそうものなら、かみつきそうになる始末。興奮している間は手もつけられず、ひとまず落ち着くのをまって、注意したりをくりかえしました。
家の中でも、気に入らないことがあると、怒りを前面にだし、いつも自分が寝るクッションにかみつき、あたりちらし、ぶんぶんふりまわし、ぐるぐるぐるぐるまわり、怒りを表現。興奮しているときは、こどもたちに近づかないように強く教え、大人ももちろん近づけず。
 
そんなドルフィーでしたが、時の経過とともに少しづつ興奮して怒る回数も減り、だめといったら、わりとすぐに自分の感情をコントロールできるまでになりました。
ここに至るまで時間はかかりましたが、無理やりしつけなどいれず、時間をかけてゆっくりあせらず向き合ってきたことがよかったのだと思います。
 
最近ではお互いの信頼関係も強く感じるので、ここにきてさらにいろんな場所に一緒に連れていけるようにと、マイロ・ドックスクールの田野先生のしつけ教室に通うことに。もともと気質的に忍耐強く、賢さももちあわせいるように見えたので、しつけをいれたらさらにお互いの関係が楽しくなると想って、初級編を受講中。
すでに頭角をあらわし、これから益々関係を気付いていくのが楽しみです。と、ムムムの苦労話をしていたら、結果いい話になってしまいました(笑)

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