知ることでできることがある。ここにも一つ家族をみつける場所がある

Keiko Saito

・夫婦
・娘(7才)
・犬1匹(ビーコ)
・猫1匹(イト)

まずは信頼できる保護団体に出逢って下さい。大きさ、性別、犬種、見た目・・・。
色々気になるところではありますが、犬に対しての条件はできるだけ緩くして、スタッフの方のアドバイスに耳を傾けて下さい。
経験豊かなスタッフは、迎える家族の考え方や性格、暮らしなどを敏感に読み取り、冷静に見極めて、本当に合う犬を紹介してくれます。

毎日お散歩に行くこと。ごはんを食べさせること。いずれは必要になるかもしれない介護のこと。
当たり前のようですが、持続させるには大変な努力を伴います。
時間もお金も体力も、それなりに求められます。
犬を迎える前に、誰が、どのくらいしてあげられるのかを具体的に考えておいて下さい。
とはいえ、色々考えて迎えても、不測の事態が起きることもあります。
それでも、どんなことがあっても決して犬を見捨てないで、最期まで大切な家族の一員として可愛がってあげられますか?
 
犬って優しくて温かくて、愛そのものです。そして、保護犬はたくさんのご縁を運んできてくれます。
我が家もビーコを迎えたことで、同じように保護犬を迎えた方々との繋がりが生まれ、たくさんの仲間ができました。ビーコには本当に感謝しています!

【チイちゃん】 実家で迷っているところを保護したが、飼い主が見つからず家族になる。13才で永眠。

我が家には、犬のビーコ&猫のイトがいます。

今年の春、突如転勤が決まり、家族揃って鎌倉から関西へと引っ越すことになりました。
犬と猫を連れての引越しは初めてのこと。しかも、我が家には小学校入学を控えた子供がいました。
 
さあ、どうしましょう。遠方への引越しは、丸二日かかります。
朝から晩まで出たり入ったりの作業が行われる中で、2匹をどこで待たせる?
また引越しの際、新幹線で移動するよう会社から言われましたが、大きなビーコは新幹線には乗れません。
ビーコをどうやって運んだらいいのしょう?
そもそも、2匹を連れて宿泊できるところも見つかりません。
 
途方に暮れていた時、友人が思いがけない提案をしてくれました。

「向こうの暮らしが落ち着くまで、ビーコとイトちゃんを預かろうか?」
引越しは家族の問題、家族の中でなんとかするしかない...と思っていたところに、大きな救いの手が差し伸べられました。
お言葉に甘えて、ビーコとイトはしばらく友人の家で暮らすことになりました。
預かってもらっている間、ビーコとイトはそれぞれ別の友人のお宅にお泊りさせてもらうこともありました。
行く先々で可愛がって頂き、我が家にいる時とはひと味もふた味も違う楽しいことをたくさんさせてもらっていました。
その様子は、皆さんSNSでこまめに伝えて下さいました。有難かったです。
彼女達は、ビーコの里親になったことがきっかけで繋がった大切な仲間です。
KDPから犬を譲り受けた里親さん同士は、ファミリーのように繋がっています。
喜びを分かち合ったり、気になることを相談したり。
そんな仲間の存在あってこそ、友人達の寛大なサポートがあってこその引越しだったと思います。
 
引越しから3週間経ち、ようやくお迎えに行けました。
2匹とも、久々の再会だというのに、あっけないほど普通に迎えてくれました。
楽しく過ごしていたから寂しくなんてなかったのかもしれません。
帰りは、鎌倉から遠く離れた新居まで、休憩を挟みながら12時間くらいかけて車で帰りました。
長時間なので心配しましたが、2匹とも何事もなく無事新居に到着しました。
 
引越しを理由に、家族であるはずの犬や猫を手放したり見捨てる人がいると聞きます。
また、「動物と暮らしたいけれど、転勤の可能性もあるし...」という方もいらっしゃるでしょう。
ですが、初めから分かっていれば、ペット可の物件を探すことができます。
ただ、「小型犬のみ可」というところも多く、大きな犬や、猫はなかなか受け入れてもらえないのが現実です。(猫は壁を引っ掻いたりして家を傷めると思われているからだと思います。イトは一切しないのですが...)
また、動物がいる分家賃が上がることも多いです。
物件を見つけるコツは、地域をあまり絞り込まず、とにかく「犬、猫OK」の所を最優先にして物件を探すこと。
迷うほどは出てこないので、逆に決めやすいかもしれません。
動物がいることで、かなりの制約があるのは事実。物件が絞られる。家賃が少々値上がりする。でも、たったそれだけのことです。
 
引越しは、我が家の場合、友人達の寛大なサポートがありましたが、誰かを頼ることができない時は、動物達を運んでくれるサービスもあります。
ただし、動物達への負担を考えて、できるだけ信頼できるサービスを選ばなければなりません。
動物を伴っての引越しは決して楽ではありませんが、家族だけでなんとかしようと考えず、周りの方の助けを借りたり、サービスを利用することで乗り切れます。
引越しは、動物を捨てる理由にはなりません。また、動物と暮らしたい方も、諦める必要は無いと思いますよ。


 

名前:ビーコ
性別:
推定年齢:2015年10月現在8歳半
種別:雑種

ビーコは、保健所にいた所をKDP(犬の保護団体)によって保護されました。
KDPのシェルターで約1年半過ごした後、2013年4月に我が家の一員となりました。当時の推定年齢6歳。
新聞紙がカサッと音を立てただけで、尻尾を巻いてびくつくような臆病な子でしたが、我が家に迎えてから、みるみるうちに臆病さが取れていき、堂々と落ち着いた子へと変身しました。

●引越し後の新生活ムフフ(幸せ自慢)話
大きな環境の変化に戸惑うことなく、あっという間に順応してしまったビーコ。
初めて新居にやって来た日、家から200mほど離れたところで車を降りたのですが、自らグイグイと歩き出し、家の前に来るとサッと門に近づきました。
「ここでしょ?早く入ろう」と言わんばかりに。一足先に住み始めていた私達家族のニオイで分かったのでしょうか。
それにしても不思議でした。
家の中も、以前とは全く違う雰囲気ですが、戸惑うことも怖がることもなく、すぐに慣れてくれました。
家族がいて、以前と同じような暮らしのリズムがあれば、場所の違いは案外受け入れられるものなのかもしれません。
ここには山と海があり、川も滝もあります。歩くのに面白い街もあります。日々のお散歩コースは選び放題!
ビーコの気持ちに寄り添いながら決めています。

●引越し後の新生活ムムム(苦労)話
鎌倉では、ビーコと同じような大きな犬がたくさん歩いていて、犬同士のご挨拶もさせてもらえたのですが、新居の周辺では大きな犬はほとんど見かけません。
ビーコは犬が大好きなので、どの子にも近寄って挨拶をしたがるのですが、こちらでは犬同士を近付けて挨拶させてくれる飼い主さんは少ないです。
大きな犬が近づくと怖がられることもあるので、「(犬同士を)近づけても大丈夫ですか?」と訊いて、オッケーな時にはありがたくご挨拶させてもらっています。
犬の場合は散歩があるので、適した環境であるか、前もって知っておくのがいいです。
以前住んでいた鎌倉は、街の美化が進んでいたため安心して散歩できたのですが、新居周辺は、残念ながらゴミや食べ物、タバコの吸殻などが落ちていることも多く、目を凝らして注意しながら散歩しています。
犬が安心して歩ける土地だったら、飼い主さんも楽しく散歩できますよね。

 


 

photo by Keiko Saito

名前:イト
性別:
推定年齢:2015年10月現在 1歳3ヶ月
種別:日本猫

photo by Keiko Saito

2014年12月、イトを保護した友人に声を掛けられ、生まれて初めて猫を家族に迎えました。
当時、生後5ヶ月(推定)。トライアルからのスタートでした。仔猫特有のやんちゃっぷりで、強烈な存在感を放ったイト。
かなり振り回されましたが、迎えて1週間も経たないうちに、一生付き合う覚悟ができました。

●引越し後の新生活ムフフ(幸せ自慢)話
長時間の車移動も平然とこなし、新居に入った瞬間に我が物顔。
まだあちこちにダンボールの積まれた家の中を、ワクワクした様子で探検して回りました。
何も戸惑うことなく、まるで以前から住んでいたみたい。猫って、一般的には環境の変化に弱いと言われますが、イトは元々好奇心旺盛で、順応性の高い子です。
イトのたくましさ、肝の座り具合には、今回本当に助けられました。
最近のイトは、よく喋るようになりました。自分の思いを伝えるのも、こちらの思いを理解するのも一生懸命。
イトと話していると、相手が猫であることを忘れてしまいます。
愉快な遊びもたくさん覚えました。小さなボールを投げてもらって取りに行ったり、立ち上がってキャッチしたり!
運動神経抜群ですし、遊びのルールをすぐに理解できます。賢くて器用です。

●引越し後の新生活ムムム(苦労)話
散歩に行けない家猫イトにとって、窓から見える景色は、憧れのお外と繋がれる大切なもの。
鎌倉の家は日当たりも良く、大きな窓から山や空や鳥がたくさん見えましたが、残念なことに新居はあまりお外が見えません。
お気に入りスポットは、玄関前に植わった木の揺らめきを眺められる、台所の窓辺です。
犬猫オッケーの物件が見つかっただけでも文句は言えませんが、できることならイトのためにもう少し眺めの良い家を借りてやりたかったです。


※ このページの写真のうち、角が丸い写真は「photo by Keiko Saito」です。

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