知ることでできることがある。ここにも一つ家族をみつける場所がある

Atsuko Ikezawa

photo by Atsuko Ikezawa

・夫婦
・娘2人(高3・中1)
・犬2匹

センターに収容されている犬たちの中に昨今、老犬や傷病犬が増えているのをご存知でしょうか。
老犬の場合、成犬同様、理由は様々ですが、10年以上ヒトと一緒に暮らしてきた彼らにとって
急激な環境の変化は死へ直結してしまう事も多々あります。
そんな最期ってあるでしょうか・・・

 
老犬を引き取っても長くは一緒にいられないかもしれません。
頑固かもしれません。
 
でも、老犬て本当にかわいいんです。
穏やかでゆっくりで。まるで赤ちゃんのように思う事すらあります。
 
傷病犬となれば更に時間は短いかもしれません。
介護も必要になるかも。
 
一度辛い思いをした事を犬たちはわかっています。
だから初めは若い犬たちと同様に環境の変化にとまどう事もあるかもしれません。
 
でも、その緊張が解けて心を開いて身をゆだねてくれた時の感動は言葉で表すと陳腐になってしまいます。これは健康な若い仔でも同じかもしれませんね。
 
けれども、保護犬を迎えようと考えてくださっているのでしたら、老犬や傷病犬も選択肢に入れて頂けないでしょうか。
 
彼らは自ら命を絶つ事はしません。最期の一瞬まで諦めないその姿にヒトは学ぶ事も多いと思います。
 
冷たい床や、息ができなくなってしまう箱で命が絶たれてしまう位ならば、短い時間でもせめて
辛い思いをしてきた彼らに温かい寝床とヒトの温もりを感じてもらえたらと思うのです。

【コロ】  雑種
      空き地で子どもたちが取り合いをしていた仔犬を「ウチの仔だから!」と強引に連れ帰ってきた
      9歳の私・・・。12年間一緒に暮らしました。外飼い。
 
【サリー】 雑種
      拾ってきました。コロと何年か多頭で暮らしましたが、いつの間にかお隣のおばあちゃんちにいる時間が
      増え、2軒のお家を行ったり来たり、気ままな暮らしをしていました。
      最期はお隣で迎えました。8歳にて永眠。外飼い。
 
【サスケ】 雑種
      拾いました。社会人になって数年後、車で通勤中に通りがかった雑木林に仔犬がうずくまっていました。
      放っておけず連れ帰りましたがペット禁止のアパートで1人暮らし。
      数ヶ月間こっそり過ごしましたがそうこうしているうちに職場のパートさんが引取ってくださる事になり
      里親に出しました。里親さん宅で13歳までかわいがってもらいました。屋内~外飼い。
 
【ちゃく】 雑種。保護団体さんより譲渡。
      結婚後も2人の娘を出産後もずっと犬と暮らしたいのをこらえてきました。
      主人は犬と暮らしたことがないのでずっとタイミングを見計らっていました。
      そのタイミングを一瞬たりとも逃さずに了解を得て、こっそりネットで見ていた保護団体さんの中で
      我が家の条件に合う仔を決めていたので1週間後には家族でお見合いに行き無事迎えました。
      2ヶ月の仔犬でした。
      現在4歳。山の中で生まれた野犬の仔。母犬は処分されてしまったそうです。屋内飼い。

photo by Atsuko Ikezawa

名前:もちこ
性別:
推定年齢:2014年6月現在11歳(全盲)
種別:

photo by Atsuko Ikezawa

犬歴通り、ペットショップで買う選択肢はないまま犬たちと暮らしてきました。
ちゃくを仔犬で迎えた理由は、犬との暮らしを始めるにあたり、子どもたちにかわいさだけでなく仔犬のお世話の大変さ、言葉の通じない相手に躾けるということ、守らなければいけない命、一緒に暮らす事の素晴らしさ、命は簡単にお金で買うものではないということを学んでほしかったからですが、この事がきっかけで殺処分の現状を知り、見過ごすことができずに保護活動のほんの少しのお手伝いをしてきました。
知り合う方の多くは1頭だけでなく2頭3頭、里親さんが見つかるまでの一時預かり、自分にももっとできる事があるはずと思う中でもう1頭くらいは大丈夫だと思っていましたが、家族の了解を得ることに少々時間がかかったり、他犬がダメなちゃくとの相性を心配する中、もちこの写真を見た時にきっとこの仔なら、と相談した所、頼りになる女性に、もちこならどこでも誰とでも大丈夫!と太鼓判を頂き決めました。

我が家にやってきてから寝言以外で吠えたことのないもちこ。
目が見えない事はさして問題でなくいるだけで、見ているだけで穏やかな気持ちになり睡魔におそわれます。
バギーに座っている姿に拝まれたことも。笑。
それでも、もちこは見えない分、緊張していたのでしょう。初めて私に寄りかかって眠ってくれた時や帰宅後にちぎれた短い尻尾をフリフリしてくれた時には泣きそうになりました。

ご飯の支度を始めると途端に慌て始め、そこらじゅうにぶつかります・・足元に絡み踏んでしまいそうになることも^^; ちゃくに先にご飯をあげるのですが間違えてちゃくのご飯を食べ始めてしまうこともありますが、不思議とちゃくは怒りません・・もちこの方が実は強い?^^;
ちゃくが興奮したり遊びたかったりすると体当たりしてしまうのがどちらにもかわいそうと思う事もあります。あとはトイレですね、トイレは外派なので天気に関係なく外です。それまで家でもできていたちゃくも
トイレなら外に行けるのかと、家でしなくなってしまいました。歩くペースが違いすぎるので散歩は
別々です。一緒の時はもちこは目的地までバギーに乗せます。

photo by Atsuko Ikezawa


2番目の娘が生まれて無事に小学校へ入学してから、犬を迎えようと、まずは自分の中で決めました。
それからは半年かけてネットなどを利用して我が家の条件に合った仔を探し続けました。
私以外の家族は犬と暮らしたことがなかったし、これまで一緒に暮らしてきた犬たちは外飼いでした。
 
家族のOKが出た時点では外飼いが条件でした。
 
我が家の場合、命をお金で「買う」という事には納得がいかないものがあったので
当初からペットショップで「買う」という選択肢はありませんでしたが
ただ、仔犬がいいとは(当時は)思っていました。
 
ネットで検索していくうちにまず、譲渡条件として「完全室内飼い」が普通だということに驚きました。
譲渡条件も細かく、厳しく書いてあったので、初めは「なんでこんなにうるさいんだ?」と思いました。
 
保護犬を初めて選択肢に入れた方は驚かれるかもしれませんね。
犬と暮らす方の多くはペットショップで気に入った仔をお金を出せば、家庭環境や家族が留守にする時間、家族構成などうるさく聞かれませんから。
ましてや審査で落とされるかもなんて。
 
私もこれまでの犬たちは拾った仔ばかりでしたので、正直「めんどくさい」と思ったこともありました。
けれど、殺処分の現実や虐待など、いろいろ調べていくうちにこれは当然の事なのだとやっと認識できました。
 
だって一度辛い思いをしてきた仔たちを、また哀しい目に合わせるわけにはいきませんものね。
 
その中で数少ない「外飼い可」という団体さんを見つけましたので千葉県まで家族で
迎えに行き、犬との暮らしが始まりました。
 
今改めて思い返すと、仔犬ならではの大変さはたくさんありました。
それでも覚悟はしていたので何とか乗り越えてきました。甘噛みの時期が一番大変でしたが真剣勝負でした。
親兄弟と暮らした経験のないちゃくは噛む加減を知りませんでしたから、私や家族の手足、家の家具や柱は一時期、傷だらけでした。
今となってはいい思い出です。
 
そして、自分が家族を持って自分たちの責任の元で犬と暮らす、という立場で改めて気付いたこと。
「パピー」と言われる赤ちゃんの時期はほんの数ヶ月です。
確かにかわいかったです。でも、ヒトの何倍も成長の早いのが犬です、朝起きて「おはよう」を言いに行くと
「・・・あれ?」昨日より大きくなってる? 中型犬なせいもあるかもしれませんが見る間に成犬サイズになりましたよ。
 
かわいさは変わらないですけどね^^
 
そして当初の条件だった「外飼い」はうまいこと、なしくずしにできまして(笑)現在はすっかり室内犬です。
外飼いだった時との違いはやはり絆が深くなる事、体調の変化などにすぐに気付ける事かな、と思います。
 
可能な限り室内飼いをおすすめしたいです。
 
人間も1人1人が違う性格であるように、犬もみな違います。その性格や元来の犬種ならではの性質を理解した上で迎え入れてくださったらと思います。

photo by Atsuko Ikezawa

名前:ちゃく
性別:
推定年齢:2014年6月現在4歳
種別:雑種

photo by Atsuko Ikezawa

犬との暮らしを始めるにあたり、仔犬から迎えたのは子どもたちに
かわいさだけでなく仔犬のお世話の大変さ、言葉の通じない相手に躾けるということ、その意味、守らなければいけない命、一緒に暮らす事の素晴らしさ、
命は簡単にお金で買うものではないということを学んでほしかったからです。
室内で一緒に暮らすことによってその絆は更に深いものになりました。

仔犬のうちから一緒に暮らしていたはずですが、元来の性質からなのかいわゆる「ツンデレ」です^^;
ヒトとはある一定の距離をとりたがりますので、そこはなるべく無理強いせずに尊重しています。
普段はべったり甘えてくる事の少ないちゃくが、よりかかってきたり甘えてきたりするとその瞬間をたっぷり堪能するために
その場から動かずにいてよいのが我が家のルールです。笑。

獣医さんに「4ヶ月までが大切だからパピー教室に参加するように」と言われていたのに当時の自分の知識不足から忙しさを理由に参加しませんでした。
生まれてすぐ母犬から離され(親は処分されてしまったようです)兄弟と戯れることがなかったであろう、ちゃくは犬世界の社会化が殆どできていません。
そして3ヶ月の頃にノーリードの小型犬2頭に追いかけられて逃げまくって私の肩まで駆け上がるほどの恐怖を味わった彼女はそれ以来、他犬がダメになってしまいました。
最近は改善されつつありますが、それでもまだまだです。 あの時、きちんとパピー教室に参加していれば。。。と悔やんでおります。
近々、改めてトレーニング教室に通う予定です。

photo by Atsuko Ikezawa

Copyright © 2018 tunagu つなぐ, All Rights Reserved.